旧檜山爾志郡役所
兼 江 差 警 察 署 庁 舎
旧檜山爾志郡役所
きゅうひやまにしぐんやくしょ
北海道指定有形文化財

明治の洋風建築の粋を今に伝える
延宝6年(1678年)、江差地方に自生するヒノキアスナロの伐採取締番所として、檜山番所が上ノ国から江差に移転。その後、江差西在郷の行政経済を総括する藩府として檜山奉行所と改称されました。
明治12年(1879年)には道内各所に郡が設けられ、檜山郡と爾志郡には二郡を管轄する郡役所として檜山爾志郡役所が設置されました。
旧檜山爾志郡役所(外観)
旧檜山爾志郡役所(内観)
時を経て現在も残るこの建物は明治20年(1887年)11月に檜山爾志郡役所兼江差警察署庁舎として落成した道内唯一現存する郡役所庁舎。全国にも25棟しか残っていない貴重な建物のひとつです。格調高い洋館の意匠には明治〜大正期のモダニズムがぷんぷんと。館内ではビデオ映写や展示によって建物の歴史と特徴を理解することができます。特筆は各室内を飾ったというペイズリーや花柄など13種もの美しい布クロス。当時にしては大変珍しいものと高く評価されています。
平成4年(1992年)3月には北海道の有形文化財に指定されました。
【 修復工事 】
旧檜山爾志郡役所は、現在の支庁の前身で郡役所と江差警察署を兼ねた建物として明治20年、今から113年前に建てられました。明治30年には郡役所制度が廃止になり、檜山支庁兼江差警察署となりました。
昭和3年に檜山支庁が新築移転となり、昭和43年に江差警察署が新築されるまでの40年間、単独庁舎として使われました。昭和44年、北海道から江差町に移管され、昭和46年からは江差町の役場分庁舎として使われてきました。平成4年に、北海道有形文化財に指定され、翌年役場庁舎新築移転に伴い、106年の長い役割を終えています。
玄関ポーチやバルコニーなどヨーロッパ調の作りになっており、ロシア人が設計したと言われていますが、はっきりとはしていません。
明治中期 郡役所(明治20年建築)
明治中期 郡役所(明治20年建築)
平成8年に修復工事が行われた際に、壁板の下から華麗な布クロスが発見され、関係者を驚かせました。この布クロスは京都で作られている「かしま織り」で、布クロスの下にあった下張りの新聞の日付が一番古いもので1882年(明治15年)でしたから、最初に布クロスが貼られたのは100年以上も前ということがわかりました。天井飾り(メダイオン)は、職人の手作りで、当時のものと同じものを再現しております。
この修復工事では、使えるものは使おうと努力しましたが、土台や床などの痛みがひどく、修復工事にかかった費用は4億5千万円ほどになりました。平成10年にオープンし、江差の新しい顔として観光客を愉しませています。

【 旧檜山爾志郡役所のご案内 】
〒043-0034 北海道檜山郡江差町字中歌町112
■T E L
(0139)54-2188
■入 館 料
大人300円 小中高生100円
(15名以上の団体は1割引)
■開館時間
9:00〜17:00
■休 館 日
 4月1日〜10月末までは無休。
11月1日〜12月30日毎週月曜日・祝日の翌日
12月31日〜3月31日は全休。

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