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所信表明

町民の皆様、並びに町議会議員の皆様、私は、町民の皆様の温かいご支援をいただき、再び江差町長として町政の舵取りを担わせていただくこととなりました。

 これまで、町内各地域を巡る中、農業、漁業などの一次産業で働く方々や、医療、福祉に携わる方々、地域のボランティア活動などに参加されている方々など、多くの町民の皆様の声を直接お聞きし、このマチを「子どもたちが夢を描ける元気な地域にしたい」という思いを、私は、今、新たにしています。

 同時に、町民の皆様からのご期待と課せられた責任の重さを改めて痛感しているところであります。

 私は、この4年間をこれまでの延長としてではなく、未来へ続く新たなステージに挑戦していく期間と捉え、江差町の持つ限りない可能性を大きく育ててまいる決意であります。

 町民の皆様、並びに町議会議員の皆様、お互いの役割と立場を大切にしながら、共に力を合わせて、夢と希望に満ちた江差町の未来を切り拓いていこうではありませんか。

 どうか、一層のご理解とご協力を賜わりますよう、心からお願い申し上げます。

 ここに、今後、4年間にわたって町政を担当するにあたり、私の基本的な考え方を申し上げます。

 

Ⅰ 不幸ゼロのまちの実現

 人口減少や少子高齢化など、先行きが不透明な時代のなか、今、江差町にとって大切なことは、町民の皆様が安心して、生き生きと暮らし続けられる環境を整えていくことであり、自殺、児童虐待、いじめなど、多くの誰もが望まない要因のゼロ化を目指していきたいと考えております。

 具体的には、それぞれの項目ごとに実態や課題の洗い出し、また、既に取り組んでいる施策の検証を早急に行うとともに、誰もが心豊かに安全で安心して暮らしていける地域社会を実現するため、町民の心が通い合い、支え合うまちづくりを柱に据えながら、行政のあらゆる場面における暮らしのセーフティネットをしっかりと構築してまいります。

 このため、庁内各課の連携はもとより、道立江差病院をはじめとした関係機関や町内のあらゆる団体などと連携を密にし、それぞれの役割の明確化を図り、不幸ゼロのまちの実現に向けて取り組んでまいります。

 一人ひとりができることには限りがあっても、官と民、そして地域の住民同士が相互の理解と信頼のもと、連携を強めていくことこそが、これらの課題の解決に向けた大きな力になるものと信じております。

 

Ⅱ 戦略的なまちづくりの推進

 江差町の確かな未来を切り拓いていくためには、新たなステージに飛躍するための強力な推進エンジンをつくり出すことが必要です。

 このため、庁内各課の連携はもとより、議会や町民と議論を深めながら、将来におけるまちづくりの方向性をしっかりと見出してまいります。

 はじめに、「体系的な計画の策定」であります。

 具体的には、まちづくりの重要な羅針盤である「第6次江差町総合計画」と、人口減少問題に積極果敢に臨むことを目的に策定される次期「江差町まち・ひと・しごと創生総合戦略」、さらには、江差町の土地利用等の指針となる「江差町都市計画マスタープラン」を2020年度から同時にスタートさせ、一体的な計画の管理と戦略を持った地域の総合力を高めるための各種施策の展開を図ってまいります。

 二点目は、「北の江の島構想の推進」であります。

この間、周辺のポテンシャルを活用しながらハード、ソフト両輪で各種事業を展開してきたところであり、いよいよ「構想」から「実行」へとその歩みを進めてまいりたいと考えておりますが、事業の実施には大きな財政負担をともなうことから、総合計画や総合戦略、都市計画マスタープランなどとも連動し、整備計画や手法、ランニングコスト等を含め庁内関係課との議論を踏まえ、議会や町民と協議を行いながら手戻りのない計画の実行に努めてまいります。

 三点目は、「稼ぐ観光まちづくりの推進」であります。

 観光振興を町の経済の活性化につなげるためには、行政と関係団体や企業、町民の間に位置し、観光の取り組みの舵取り役を担う専門の組織が必要であることから、“江差版観光DMO”を本年の10月に設立し、来年4月からの本格的な始動を目指してまいります。

 また、懸案である宿泊施設の誘致につきましては、現在、北海道創生プラットフォーム形成事業等を通じて、都市部の民間企業等とのマッチングの機会に参加する一方、あらゆるチャンネルを活用し、宿泊施設の誘致に向け取り組んでまいります。

 

Ⅲ 活力と賑わいのあるまちづくりの推進

 住んでいることに誇りを持ち、国内外の人々が集い、賑わう夢のあるまちづくりを創造するために、地域の独自性やブランド力を磨き、江差町ならではの多彩な価値や魅力を高めていくことと同時に、地域経済の活性化に繋がる観光振興の推進など、各種の施策を講じてまいります。

 はじめに、「歴史や文化を活かしたさらなる観光の振興」であります。

 江差町は、道内でも有数の誇るべき歴史、文化を資源として持つ町であり、こうした稀有な空間を求める来訪者や、江差追分をはじめとする江差のファンが全国にいることは喜ばしいことですが、町の魅力を確実に伝え、理解していただくということに関しては、まだまだ余地があり、言い換えれば“伸びしろ”があると認識しております。

 このため、「日本で最も美しい村連合」と「日本遺産」という江差町が持つ、ふたつのブランドを最大限に活かす取り組みを行ってまいります。

 また、フラワーマスターの会江差や町内会などの関係団体と協議を行い、紫陽花(あじさい)を中心とした「花によるまちづくり」に積極的に取り組み、江差町を訪れるすべての方々が、歴史情緒あふれる街並みと同時に、色とりどりの花々を楽しんでいただけるような景観づくりを目指してまいります。

 二点目は、「商店街の拠点化と賑わいづくり」であります。

 昨今の社会情勢の変化により、中小企業・小規模事業者の数は減少しており、江差町においても商店街でシャッターを下す店舗が見受けられ、賑わいが失われつつあります。

 このため、上町、下町の商店街を中心に回遊性の向上を図り、相乗効果による新たな賑わいの創出と、地域の経済の活性化に向け支援を行うとともに、現在、各商店街が実施しているイベント等のほか、商店街組合や地域経済団体などと連携し、新たなイベントや集客事業をこれまで以上に開催し、商店街の賑わいと地域経済の活力創出に取り組んでまいります。

 旧江光ビル跡地の活用については、昨年度、江差商工会にて実施した「江差町中心市街地商業活性化調査再検証事業調査報告書」をもとに、具体的な活用策に関する整備計画の絞り込みを行うこととし、現在、策定を進めている「江差町都市計画マスタープラン」との整合性を図りながら、賑わい創出に資する一体性のある上町地区の整備を進めていくため、引き続き、関係団体と協議を行ってまいります。

 三点目は、「農水産物のブランド化」の推進であります。

 農業分野では、農業従事者の高齢化や担い手不足による労働力不足等が課題となっていることから、担い手の意向を踏まえた、ほ場の大区画化等の基盤整備に向けた検討を進め、作業時間の短縮と、その時間を利用した高収益作物への取り組みを可能とするよう支援してまいります。

 また、新たな地域ブランドとなる農産物については、農業関係者をはじめ関係機関等と協議をし、新たな加工品や販路先の確保も含め検討してまいります。

 水産分野では、既にナマコやニシンなど、一部でブランド化に向けた取り組みが進められているところであり、引き続き、関係機関と連携し取り組んでまいります。

 また、漁業者自らがブランド化に取り組むための基盤づくりとして、現在、スペースがなく、漁協の荷捌所(にさばきじょ)で小規模に行われている、ナマコ・ウニなど簡易種苗生産の規模拡大や、ウニ等の出荷時期を調整するための蓄養設備等を備えた増養殖施設整備等の検討も含め、高付加価値やブランド化に向けた取り組みを推進してまいります。

 

 

Ⅳ 町民とともに歩む役場づくり

 前例なき時代の中にあって、私が判断の基準とするのは、「何が真に町民の皆様のためになる選択なのか、そして、子ども達の笑顔が輝く未来のまちづくりに繋がっていくのか」ということにほかなりません。

 このため、町民との協働・共創の精神のもと、役場自らが知恵と行動力を持った組織として、時代の変化に柔軟かつ適切に対応するとともに、必要な行政サービスを将来にわたり安定的に提供していくため、行財政改革を着実に推進し、町民から信頼される役場づくりに努めてまいります。

 

 以上、町政運営を進めるにあたっての、私の所信の一端を述べさせていただきました。

 

Ⅴ むすび

 まもなく、「平成」の時代が終わりを告げようとしています。

 2年後には、東京五輪・パラリンピックが控えております。

 この4年間は、日本国全体が転換期になるものだと考えています。

 そんな中でも、江差町は、北海道で唯一の「日本遺産」単独認定のまちとして、また、「日本で最も美しい村連合」加盟のまちとして、どんな時代にあっても、先人が厳しい生活とともに育んできた、江差らしい文化や環境を失わず、将来をしっかりと見据え、子供からお年寄りまでが人生を健やかに暮らせる地域となるよう、この4年間も誠心誠意、町政の舵取り役としての重責を果たしていくことをお誓い申し上げ、所信表明とさせていただきます。

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