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平成27年6月8日「悔やみきれない死」

 北海道砂川市で6日夜、一家4人が死亡する交通事故が起きました。報道によると、出合い頭の衝突だったようで、写真や映像からは事故の激しさが伝わってきます。

 新聞記事には「本記」と呼ばれる事故の概要を伝える記事があり、大きなニュースにはさらに「サイド」や「雑感」と呼ばれる関係者の反応やニュースの側面を伝える記事があります。今回の事故の社会面サイドを読むと、4人の知人や親せきなどの受け止めが掲載されており、胸が痛みます。

 
私は前職の新聞記者時代、全国で最も管轄面積が大きい帯広警察署を1年間、担当しました。何度も悲惨な交通事故や火災、事件の現場を見て、その度にやりきれない思いが増していきました。一番印象に残っているのは、3度の交通事故で家族4人を失った男性が、裁判所の法廷で語った意見陳述です。


「交通事故を起こした加害者も憎いが、それ以上に交通事故が憎い」


涙をこらえながら、言葉を詰まらせながら語るその姿を傍聴して、私は新聞記者という立場を忘れ、傍聴席で涙を抑えることはできませんでした。それほど、男性の無念さが伝わってきました。


「死」は誰にでも訪れる人生の最終地点。避けては通れません。しかし、亡くなった本人も、家族も、知人も、友人も、そして加害者も、その誰もが悔やんでも悔やみきれない死が交通事故死です。絶対になくしていかなければならない死です。行政として、住民の方々と連携して、交通事故死撲滅にこれからもより一層力を入れていかなければならないと思っています。

 江差町役場前にある、交通事故死ゼロの連続日数が記された看板。登庁時、これを毎朝見るたびに、江差町内での交通事故死ゼロへの思いを強くしています。

 

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