木霊謝恩塔


木霊謝恩塔

水堀地区は江差町の基幹産業である農業の農村地帯をなしている。緑豊かな田園風景を形成しているのは、海岸部にある砂阪海岸林(飛砂防備保安林)のおかげである。この地区は激しい北西の季節風によって荒廃砂地となり不毛の地であった。満州事変後の国策(食料増産)により昭和9年砂丘26haを国有林に編入して飛砂防備保安林に指定、昭和28年には除伐までに育成された。水堀の住民は松林の恵みに感謝を込めて、昭和28年木霊謝恩塔を建立した。以後、水堀森林愛護組合が年に一回感謝祭を挙行している。また、昭和62年『日本の白砂青松百選』(社団法人日本の松のみどりを守る会)にえらばれ、保安林をこえて美林のひとつとして全国に知れわたっている。近年、「木霊謝恩塔」標板のいたみが激しく、砂阪海岸林管理の檜山営林署は当該林育成60年を期に新しい標柱を寄贈した。
(裏面)
平成4年7月吉日贈 檜山営林署長神成武雄とある。
設置(管理)者 檜山営林署
設置住所 水堀町
設置場所 松ノ岱護国神社境内
設置年 平成4年7月

 
江さし草会