ゾーニングの背景と目的

 町では、令和5年6月1日に「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、更なる地球温暖化対策を進めるため、「江差町地域再エネ導入マスタープラン」、「江差町地球温暖化対策実行計画(事務事業編・区域施策編)を策定しました。
再エネ導入マスタープランでは、町の再エネポテンシャルについて、陸上風力や洋上風力、太陽光発電による導入ポテンシャルがあるとまとめられました。
地球温暖化対策として再エネの導入は重要ですが、事業による環境影響等を可能な限り回避又は低減させ、事業と環境保全との両立を図る必要があります。
そこで、地域の景観や自然環境などと調和しながら、再生可能エネルギー(=再エネ)を積極的に推進していくため、「地域脱炭素実現に向けた再エネの最大限導入のための計画づくり支援事業補助金」(環境省)を活用し、ゾーニングを行いました。
 

江差町再生可能エネルギーに係るゾーニングとは

 ゾーニングとは、地域において再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電等)の導入ポテンシャルについて、法令等の指定地、自然環境条件、社会条件、事業性の調査を踏まえ、総合的に評価し、「保全エリア」、「不適エリア」、「調整エリア」、「促進エリア」を区分(ゾーニング)することをいいます。
 具体的な事業が検討される前に、町による明確なエリアの提示をすることで、事業の早期検討段階から、関係者・地元の意見を事業に反映しやすくなり、無秩序な開発を抑制できる効果が期待されます。
 

江差町再生可能エネルギー検討協議会

 検討協議会は、3回の検討協議会(公開型)と2回の専門部会(非公開型)で開催し、照井町長を会長として13名の委員と20名のオブザーバーで構成されました。
 ①第1回議事要旨(令和5年 9月11日開催)/PDF
 ②第2回議事要旨(令和5年12月27日開催)/PDF
 ③第3回議事要旨(令和6年1月29日開催)/PDF
 

江差町再生可能エネルギーに係るゾーニング資料

 ①江差町再生可能エネルギーに係るゾーニング報告書/PDF(2024年7月修正)
 ②ゾーニングで使用した環境情報の整備結果/PDF
 ③ゾーニングマップ/PDF(2024年7月修正)
 ④ゾーニングマップ関連資料/PDF(2024年7月修正)
 ⑤江差町再生可能エネルギーに係るゾーニング報告書(概要版)/PDF(2024年7月修正)
 

条例を制定しました

 町では、地球温暖化対策に向けて、地域の資源である再生可能エネルギーの導入を町、町民及び地域事業者が一体となって推進するため、町民の民意のもと、「江差町再生可能エネルギー事業の推進と地域との共生に関する条例」(令和6年条例第19号。以下「再エネ条例」といいます。)を制定し、令和6年6月20日に公布となりました。
 再エネ条例と江差町再生可能エネルギーに係るゾーニング報告書(環境配慮事項・ゾーニングマップ)を一体的に運用することにより、再エネ事業の無秩序な開発の抑制と、適地誘導によるエネルギー供給地としての地位の確立及び町内の再エネ産業を育成し、持続可能な脱炭素化社会の実現に向けたまちづくりに寄与することを目的とします。
 

対象となる再エネ

対象となる再エネ事業は次のとおりです。
 ①出力規模が10kw以上の野立て型太陽光発電
 ②風力発電(陸上大型、小形、洋上含む)
 

発電事業者の責務・再エネ事業実施の届出

 ①再エネ事業の実施にあたっては、関係法令並びに条例、規則、ゾーニングマップ及び環境配慮事項等
  を遵守し、事故や争いの発生防止並びに良好な自然・社会環境及び景観の保全に配慮するとともに、
  町民等との良好な関係を保つよう努めてください。
 ②再エネ設備の適正な設置及び維持管理に努めてください。
 ③計画的に資金を積み立てることその他の方法により、再エネ設備を適正に維持管理するほか、除却又
  は設備更新など再エネ事業を継続するために必要な費用を確保するよう努めてください。
 ④再エネ事業の実施に伴い、想定されていた以上の環境への影響や事故等が発生した場合、又は町民等
  との間に争いが生じた場合は、自己の責任において、誠意をもって解決に努めてください。
 ⑤経済産業省などに事業の許認可を申請する前に、本条例に基づく届出が必要となります。事業を計画
  される場合には、総務課に事前に連絡されるようお願いいたします。
 ●江差町で再生可能エネルギー発電事業を検討している事業者の皆様へ/PDF
 

条例、規則、様式等

 ①江差町再生可能エネルギー事業の推進と地域との共生に関する条例/PDF
 ②江差町再生可能エネルギー事業の推進と地域との共生に関する条例施行規則/PDF
 ③様式等/word
 ④江差町再生可能エネルギー事業の推進と地域との共生に関する条例概要/PDF
 

今後のゾーニングマップの活用について

 ①太陽光発電、陸上風力では、ゾーニングマップで区分けされたエリアを基に、再エネの促進区域を設
  定し、適切な導入促進を図ります。
 ②洋上風力では、ゾーニング検討協議会での成果を町の意思表明として法定協議会などで活用し、事業
  着手後も選定事業者との協議・調整実現に向けて活用していきます。