江差町では、平成29年度から3か年をかけて、江差町の都市計画やまちづくりの基本方針となる「江差町都市計画マスタープラン」と急激な人口減少や少子高齢化を踏まえてコンパクトで持続可能なまちづくりを進めていくための「江差町立地適正化計画」の策定を進めてきました。
近年においては、首都圏への人口集中や少子高齢化社会を迎え、従来の成長・発展を前提とした社会から、人口規模に見合った持続可能なまちへと方向転換が必要です。これまでのまちの成り立ちを踏まえつつ、後世に何を残していくか、都市の活力を持続するために何を取り入れていけばよいか、市街地・都市空間の観点からビジョンを描く必要があります。
また、町民がこれからも住み続けるためには、歴史・文化を守ることに加え、公共施設や医療・福祉施設、住宅等が適正に立地し、各拠点間を公共交通ネットワークでつなげたり、地域で支えあい安心して暮らせる環境をつくるといった、住みやすさ・暮らしやすさも重要です。これらを総合的・一体的な視点で整理し、公民連携でまちづくりを進めるため、江差町都市計画マスタープラン及び江差町立地適正化計画を策定するものです。
計画策定にあたっては、町民アンケート調査や町民ワークショップなどを通じて町民に皆さんからご意見をいただきながら進めてきました。
また、学識経験者や関係団体の代表者、庁内の関係課の課長などで構成する「江差町都市計画マスタープラン及び立地適正化計画策定委員会」(委員長:小林英嗣北海道大学名誉教授)を設置。7回の委員会を開催し、まちを元気にする「まちの〝ツボ〟」となる場所や取組を中心に議論を重ね、計画策定を行ってきました。
2月末に策定委員会における策定作業が終了し、策定委員会より町長へ計画案の提出がありました。この計画案をもとに、パブリックコメント(意見募集手続き)や都市計画審議会での審議を経て、計画が完成しました。
≪策定委員会・小林委員長より計画書案を照井町長に提出≫
※右写真:左から照井町長、小林委員長(北海道大学名誉教授)、池ノ上副委員長(札幌国際大学教授)
計画では、まちづくりのテーマを以下のとおり設定しています。
歴史・文化・人々のきずなが暮らしを彩り
新しい出会いと賑わいを生み出す
エエ町・江差
また、テーマを具現化しまちづくりを進めるため、以下の4つを基本目標として掲げています。
都市の機能・空間が果たす役割は、人々の身近な生活を支えることから、近隣町村を含んだ広い圏域での役割まで様々なレベルがあります。
計画では、適切な都市のあり方を整理するため、「広域・都市レベル」「市街地レベル」「地域・コミュニティレベル」に分けて将来像・将来都市構造を設定しています。
広域・都市レベルの将来都市像においては、都市の活力をけん引する「メイン拠点」として、以下の4つの拠点を位置づけています。
「江差市街地」では、都市の生活機能の中核を担うほか、江差の顔として広域観光・交流の窓口の機能を担うべく、「かもめ島周辺観光・交流拠点」「上町賑わい中心拠点」「下町交流・サービス拠点」それぞれの魅力を高めていきます。
大澗町以北の「北部・日明エリア」では、海沿いや農村地帯の集落市街地、さらには近隣の乙部町・厚沢部町・上ノ国町なども含めた住民の生活の拠点になっている「柳崎・伏木戸町広域サービス拠点」を中核に「日明地区福祉・保養・生活サブ拠点」「北部地区田園・生活サブ拠点」が福祉や教育などの機能を補うかたちで分散しながらも支え合って暮らせる地域づくりを目指します。
計画においては、このほか土地利用、道路・交通、公園・緑地、下水道などの都市施設、景観や防災など分野別の方針、地域別のまちづくり方針などを定めています。
計画の実現に向けては、「公民連携」の考え方により、町民・企業の参加や連携を通じて創意工夫によりまちづくりを進めていくことの重要性を強調しています。
立地適正化計画では、医療・福祉・商業などの都市機能の誘導を図る「都市機能誘導区域」、人口減少の中にあっても一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより、生活サービスやコミュニティが持続的に確保されるよう居住を誘導する「居住誘導区域」を設定し、誘導を図るための施策や数値目標を定めています。
立地適正化計画の公表に伴い、居住誘導区域外や都市機能誘導区域外での一定の開発行為や建築等の行為、都市機能誘導区域内での計画に定める誘導施設の休廃止については、事前に江差町への届出が必要になります。
詳しくは、「江差町立地適正化計画に係る事前届出制度について」のページをご覧ください。
「江差町立地適正化計画に係る事前届出制度について」のページはこちら
江差町都市計画マスタープラン・江差町立地適正化計画については、以下からダウンロードしてご覧いただけます。
※江差町立地適正化計画は、令和7年2月に、策定以降に指定された災害レッドゾーン等を居住誘導区域から除外する軽微変更を行いました。
江差町都市計画マスタープラン・江差町立地適正化計画(R7.2 軽微変更)
江差町都市計画マスタープラン・江差町立地適正化計画(概要版)
江差町都市計画マスタープラン・江差町立地適正化計画について、普及促進を目的としてチラシを作成しました。以下からダウンロードのうえ、短辺綴じで両面印刷をすると冊子のようにご覧いただけます。
江差町都市計画マスタープラン・江差町立地適正化計画チラシvol.1 (R4.3.1発行)
江差町都市計画マスタープラン・江差町立地適正化計画チラシvol.2 (R4.12.30発行)
江差町都市計画マスタープラン・江差町立地適正化計画チラシvol.3 (R6.3.1発行)
〒043-8560 北海道檜山郡江差町字中歌町193-1
江差町役場 建設水道課 都市計画係
TEL:0139-52-6714
FAX:0139-52-0234
![]() 江差町立地適正化計画の見直しに対するパブリックコメントの実施(※受付は終了しました) |
![]() 江差町都市計画マスタープラン及び立地適正化計画 |
![]() 江差町立地適正化計画に係る事前届出制度について |
面積 | : 109.53km2 | (前月比) |
人口 |
: 6,580人 |
(-27人) |
男 |
: 3,172人 |
(-14人) |
女 |
: 3,408人 |
(-13人) |
世帯数 |
: 3,963世帯 |
(-8世帯) |
(令和7年1月末現在)