「旧檜山爾志郡役所」は、北海道庁の出先機関である郡役所と警察署の業務を執り行なう建物として、明治２０年（１８８７）に建てられました。 　 その後、檜山支庁と江差警察署の合同庁舎、江差警察署の単独庁舎、江差町役場の分庁舎などに使用され、明治・大正・昭和・平成の江差を見続けてきました。またその間には、建物にさまざまな手が加えられてきました。 　 １９９２年（平成４年）には、道内でただひとつ現存する郡役所として、道指定有形文化財の指定を受け、江差町では、１９９６年（平成８年）から１９９７年（平成９年）にかけて、創建当時の姿に復すべく保存修理を行いました。 　 現在は、明治時代の貴重な建物をご覧いただくとともに、江差町郷土資料館としても活用をしています。 　 【員数】 　主屋２階建１棟、附属平屋１棟 【構造】 　木造寄棟、桟瓦葺 【面積】 　１階３２７．２１�u／２階２３１．３６�u 　 （年代不詳） すでに、２階のバルコニーはなくなっています。 　 （昭和期） 江差町役場の分庁舎として使用されていた頃の写真です。 　 創建当時の姿に再現しました。 　 すりへった階段の様子がわかるように、 黄色の樹脂をほどこしました。 　 ２階の床板は、創建当時の木材です。 　 上棟式の想像模型など、建物の説明も行っています。 　 建物の壁や天井には、修復工事の際に確認された布クロスを貼りました。 　 「桃太郎」柄 　 「ペーズリー」柄 　 「菊華文」柄 　 「小華ペーズリー（青）」柄