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田沢鹿子舞

田沢鹿子舞

江差町田沢地区に伝わる田沢鹿子舞の起源は、松前藩がおさめていた江戸時代にさかのぼります。あるときの藩主が、病に苦しむ奥方のヤマメを食べたいという願いをかなえるため、数人の若者を谷川に向かわせました。このとき若者たちは、母鹿とともにいる若い雌鹿を争う、3頭の雄鹿の争いを聞いた藩主は、その様子を舞いにまとめるようにと若者たちに命じ、奥方の前で披露させました。笛、太鼓の拍子に乗せて雌鹿争いを繰り広げる鹿子舞を見た奥方は、病気の苦しみも忘れるほどに喜び、褒美を賜ったと伝えられています。明治、大正期のニシン漁の最盛期。田沢鹿子舞は、毎年8月14日と15日に行われる田沢稲荷神社の祭典に行われ、人々の大きな楽しみとなっていました。

この鹿子舞は、雄鹿子と雌鹿子、母鹿であるヤジマッカ、年老いた白鹿子、そして赤鹿子の1人立ちの5頭で演じられます。

江差町の無形民俗文化財に指定されている田沢鹿子舞、現在、保存会によって田沢稲荷神社の祭典に演じられるほか、地元の小学生が伝承活動を続けています。地域の文化を培った先人たちへの感謝の気持ちが、世代を超えて受け継がれています。

 

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