1.経過

新しいまちづくりの動き

全国的に画一的な都市化が進む中で、地域社会の文化、伝統を生かし、まちに個性を取り戻し、豊かな生活環境をつくりだそうという気運が全国で盛り上がってきています。
北海道においても、景観保全・整備のための条例の制定をはじめ、歴史的な建造物や古い街並みを生かし、新しい魅力をもった都市づくりを進めていこうという動きが高まってきました。

 

戦略プロジェクト「歴史を生かすまちづくり」

このような動きの中で、北海道は昭和63年から新長期総合計画をスタートさせ、この計画の中で15の戦略プロジェクトを位置づけ、新しい都市環境を創造する戦略プロジェクト「歴史を生かすまちづくり」を始動しました。
「歴史を生かすまちづくり」は、北海道では、開発の歴史は浅いが本州各地や欧米などからもたらされた文化が混在して形づくられた、全国的にもユニークな多くの文化的遺産や歴史的環境が残されており、これらを道民全体の財産として、保全し掘り起こしてまちづくりに生かし、個性的で新しい魅力ある都市づくりをすすめるとともに、地域住民の連帯感や郷土愛を高めて、新しい文化や産業をもった活力ある地域を形成することをねらいとするものです。

 

江差町と「歴史を生かすまちづくり」

「江差の5月は江戸にもない」と、その繁栄をうたわれた江差町は、北海道の中でも早くから和人の往来があり、最も早く開港した港町の一つで、17世紀からの日本海航路北前船の活躍を基盤に、檜材交易そしてニシン漁とニシン取り引きによる隆盛は明治初期まで続きました。
この極めて古い歴史を持つ江差には、ニシンと檜材に関連した産業建築ともいえる問屋、蔵、商家、町屋、社寺などの歴史的建造物や史跡、旧跡が数多く残されています。
江差町では、以前からこれらの歴史的資源を生かして活性化を図ろうという動きがあり、町では平成元年6月に、特に歴史的資源が数多く集積している下町地区「中歌、姥神町一帯の旧国道沿い地区」(通称いにしえ街道)に対して北海道戦略プロジェクト「歴史を生かすまちづくり」の「歴史を生かす街並み整備モデル地区」の指定を受けました。
町では、「江差町歴史を生かすまちづくり推進委員会」を設置し、そのなかでの論議を基に、町としての意見を道に提出し、平成2年11月には、このモデル地区の整備の基本方向を示す「歴史を生かす街並み整備モデル地区ガイドプラン」の提示が道から町になされました。
町は、このガイドプランを、地域住民・推進委員会・議会等の承認を受け、今後のモデル地区の整備の基本として捉え、以降、具体的な整備方法・事業について検討をしてきたところです。

 

江差町歴史を生かすまちづくり事業について

 

【お問い合わせ】

〒043-8560 北海道檜山郡江差町字中歌町193-1
江差町役場 建設水道課 都市計画係
TEL:0139-52-6714
FAX:0139-52-0234

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